4K8Kのアンテナ工事をする時に知っておきたい事!

4K8K放送を見る為の基礎知識

 

4K8K放送は画面が綺麗 !!そんな話はご存知の方も多いでしょうが、実際に本放送がまだ始まっていない4K8K放送を見るにはどうすればいいの?W杯や東京五輪を4K8Kで見たいんだけど??

 

今回、そんな親のムチャぶりに答える形で調べてみた、私も知らなかった4K8K放送を見るための基礎知識を紹介していきます。

 

 

4K8Kは今までと何が違うの?

 

※総務省HPより引用
http://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/ictseisaku/housou_suishin/4k8k_suishin.html

 

現在の地デジ放送で主流となっているのがフルハイビジョン(FullHD)と呼ばれるものでこれが2K、つまり4Kはその2倍、8Kはその4倍綺麗!!という事です。おしまい(笑)

 

というのは勿論冗談ですが、これらは画素数の違いで、フルハイビジョンに比べて4Kは縦横それぞれ2倍、8Kは4倍となっているためより高精細な映像になるわけです。これは特に最近安くなってきた50インチを超えるような大型テレビで視聴した際にはより実感する事ができる部分でしょう。

 

また、あまり知られていないのは秒間のコマ数も増えているという事。その分映像の動きを非常に滑らかに映し出す事が可能になっていて、動きの激しいスポーツ観戦などでその威力が鮮明に発揮されます。

 

ちなみに2016年のリオオリンピックではパブリックビューイング会場に8Kの大型ビジョンが設置され話題となりました。個人的には今のテレビでも十分綺麗じゃない?精細になればなるほどモデルさんとか女優さんがかわいそう……(笑)くらいにしか思っていませんでしたが、より大画面で、より綺麗な映像を家庭で……それが当たり前の時代になっていくのでしょうね。

 

 

視聴方法は?

 

今後、4K8Kの本放送を視聴するには二つのルートが考えられます。

 

一つは4K8K対応のテレビアンテナを設置して、周辺機器を揃えるルート。もう一つは4K8K対応のテレビを用意した上でケーブルテレビに加入する事ですが……2017年6月現在ケーブルテレビで確実に見れるという確証はありません。

 

と、言うのも現在ケーブルテレビで視聴できる4K放送はあくまで試験放送。NHKや各種民放の4K8K本放送については、これまでの試験放送とは規格が異なります。その為、テレビ以外の受信設備の多くを変更しなくてはなりません(これはアンテナでも変わりはありません)。ここで問題となってくるのがケーブルテレビが有料放送である事。

 

技術的に4K8Kの本放送に対応出来ないという事では無いのですが、月額料金制の有料放送であるケーブルテレビの各サービス会社が、受信設備の変更をどのように対応するのか。顧客が全額負担となるのか、はたまた各会社が一定額の負担をするのか。その辺りの詳細がまだ全く決まっておりません。

 

また、ケーブルテレビの場合チャンネル数に空きが無く、4K8K用のチャンネルを新たに増やせるのか、といった問題もあります。

 

これらはケーブルテレビ各社のこれからの動向次第というのが現状で、先行きが不透明です。

 

一方、4K8K本放送を受信する為のパラボナアンテナ、ブースター、分配器等の各部品についてはすでに各メーカーより発売されている為、アンテナ設置をしてテレビを見るルートであれば現時点で受信環境を全て整えてしまう事が可能です。

 

 

テレビ以外には何がいるの?

 

・4K8K対応のテレビとチューナー

 

まず、現在市販されているテレビで4K8Kのチューナーを搭載した物はありません。よくらう4K8K対応を謳うテレビは、あくまで4K8K規格の映像を表示できるというだけであって、チューナーは必ず別途必要となります。

 

ネット系の配信アプリであるHuluやNetflix等はネット回線での配信となる為チューナーはいりませんが、これらが4K8K放送のサービスを今後どのように展開していくかは不透明で、本放送のNHKや民放の放送をこちらで視聴できる可能性は現時点では低いでしょう。

 

また、スカパーについてはすでに4Kの試験放送がありますが、現在これを視聴できている方であっても、スカパーの4K本放送の視聴の為にはチューナーが別途必要です。

 

チューナーについては2018年に順次始まる本放送に向けて、今後各社の様々なサービスや内蔵テレビの開発・発売が展開されていくものと推定されますが、CS放送やケーブルテレビが今度どのように対応していくかは、現時点では何も決まっていないというのが実情です。

 

 

・アンテナは新規のパラボナアンテナが必要?

 

4K8K放送は今までのBS・CSと同様の衛星放送ですが、受信する電波の周波数帯が異なります。また少しややこしいのですが、NHK、BS朝日、BSジャパン、BS日テレ、BSフジ、BSTBSの4K放送である6チャンネルについては、BS7chと17chにそれぞれ3つづつ割り当てられており、こちらはこれまで使用してきたBSパラボナアンテナで受信が可能です。

 

問題は残りの4K8K放送で、現在NHK8K放送を始めとする計7チャンネルの割り当てが決定していますが、こちらは4Kの6チャンネルとは衛星からの電波の飛ばし方が違うため、従来のBSアンテナでは視聴できません。

 

それならあえて交換しなくても……とお思いかもしれませんが、次項で説明するブースター等の交換はどちらを見るにも必要というところが大きなポイント。4K8K放送を見るにはいずれにせよ周辺機器の工事が必要となりますので、それをするならアンテナも残りのチャンネルに対応したものにまとめて交換してしまう方が無難かとは思います。

 

 

・周辺機器は確実に変更が必要です

 

基本的にテレビを視聴するにはアンテナで受信した電波を各部屋のテレビまで送る事になりますが、アンテナとテレビの間には、電波を適正に増幅するブースターという機器と、アンテナから来た電波の送り先を増やす分配器というものが必ず設置されています。

 

これらが、実は4K8K放送の周波数に対応していないのです。

 

これまではブースター、分配器ともに470MHz〜2071MHzという地デジ放送やCS放送の帯域に対応していたのですが、4K8Kでは3224MHzが最も高い周波数となっている為、従来の機器と規格が合いません。

 

ちなみに工事を実際にやってもらった際の話ですが、実はこれらの周辺機器については「これまでのものでも見れないわけではない」と業者さんから聞きました。と、言うのも機器に必ず表示されている保証帯域は、あくまでメーカー基準で決めたものであり、ある程度オーバーしても映るケースはあるそうです。

 

ただ、こうなると当然何らかのトラブルがあった場合の保証は一切効きません。今後4K8K放送が本格化した後にDIYで工事をした結果、「これまでのやつでも映るじゃないか」というような個人ブログなどが上がるかもしれませんが、建物内に設置する機器でそういう事をすると、最悪のケース異常発熱などで火事の元となったり……どんなトラブルが起こるか予測不能です。これらの機器は確実に交換しておくことをオススメします。

 

・ケーブル線は交換するの?

 

アンテナからテレビまで、各機器を繋ぐケーブル線については4K放送については流用可能なメドが立っております。一方、8K放送については従来のケーブル線だと難しい可能性があるとも言われています。というのも、これまでの地デジハイビジョン放送と比べ、8Kでは圧倒的に転送するデータ量が多くなるため、現時点ではその転送・圧縮技術が確立されていないのです。

 

では、8Kに対応したケーブルが今あるか、というと何とも言えないのが現状です。なにせどうやってデータが送られてくるかが決まっていないものは対応しようがありませんから(笑)。現在、8Kの圧縮・転送技術についてはオールジャパンで取り組んでいる技術だそうですおで、これについては今後の動向に期待したいところですね。

 

ちなみにこういう状況ですので、アンテナ工事の業者さんでは、ケーブルについては従来のものをそのまま使っているそうです。

 

 

まとめ

 

2017年6月現在、テレビ本体についてはすでに4K8Kへの対応がすんでいるものの、それ以外の特に総務省を中心とした規格の整備というところで色々と不透明な部分があるのが4K8K放送の実情です。

 

とは言え、NHKと民放の6チャンネルの4K放送は2018年に順次始まりますし、安くなってきている大画面テレビで綺麗な映像を視聴しようと思ったら4K8Kへ対応していくのは今後当たり前になってくるでしょう。

 

今回私は、親のためという事で色々と調べた結果、実家のアンテナ工事を業者さんにお願いしたわけですが、これから新築で家を建てるような方でアンテナを設置する方も沢山いらっしゃるのでしょうね。この記事がそういった方達のお役に少しでも立てれば、と思います。